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皆さまの参考になれば嬉しいです。
心の病で困っている人や家族は、とてもたくさんおられます。
仕事や勉強に頑張りすぎて、本当の感じ方や感性といったものが抑え込まれて心がフリーズしてしまったり、
寂しさを抱え込み過ぎてパンクしてしまったり……
原因はいろいろあると思います。
もし家族が病気のときは、何よりも<寄り添う>ということが大切です。体の病にしろ心の病にしろ、それは同じです。
病気になると、誰もが「早く治そう」と思いがちです。
それは、「病気イコール悪だと思い込んでいる」からかもしれません。
まるで「クサいものにはフタ」をしようとするかのように、周りに隠したり、一刻も早く治そうとしますが、それは却って良くないかもしれません。
観点を変えてみれば病気になったこと自体にも意味があるのかもしれません。
例えば、もう少し仕事のペースをスローダウンしなさい、というメッセージだったり、寂しさが積もった心に愛を充電しなければ、前に進めませんよ、というメッセージだったり。
思い当たることもあるのではないでしょうか。
実際、病気になると、本人も家族も、生き方やものの見方が変わります。
そのメッセージに気づくチャンスかもしれません。
心でも体でも、病気になったことは決して恥ずべきことではありません。
ですから、周囲にもきちんと病気のことは伝える方がいいのかもしれません。
今なぜその病気になったのか、不摂生が原因で身体が疲労しているからなのか、<思いグセ>のせいなのか――
今世で克服すべき課題と何かの関わりがある、たましいの病なのか。それを本人と一緒にじっくりと読み解いていく必要があるのかもしれません。
関わる人も、本人に寄り添って、魂からのメッセージを一緒に聞いてあげるということ、それが何よりも大切です。早く治すことばかりがいいことではないのです。
心の病気になると世間体が悪いとか、出世に響くとか、日常生活も滞るので面倒くさい、などという気持ちも出てくるかもしれません。
けれど、そういうことにこだわっていると、本質が見えてきません。却って病気を長引かせることになりやすいのです。
もちろん病気を放っておいていいわけではありません。前向きに治療に取り組みながらも、つねに「あなたのテンポでいいんだよ」ということを認めてあげることが大切なのです。
肉親ではなく、友人が心の病を抱えているようだと気付いた場合は、相手のことを考えて、親御さんやパートナーに教えてあげるといいでしょう。家族が気づけなくて悪化しているという場合もあるからです。
ただ、心の病の場合、難しいのは、それと指摘しても、本人が受け入れない頑固な人が多いことです。
「私をバカにして」と逆恨みされるケースもあります。重症の人ほど「私は病気じゃない」と言います。病気かもしれないと人の助言に素直に耳を傾けられる場合はまだ治りやすいものです。
でもあなたの心配する気持ちが相手に届かなかったとしても、自分を責めることはありません。
動機が本当に相手のことを思う大我であれば、いつかは分かってもらえる時がくるからです。
覚悟を決めて本気で寄り添おうとする家族がそばにいること。それこそが、心の病を治すために最も必要なものなのです。
<参考文献>
江原啓之(2006)『スピリチュアル・ジャッジ』王様文庫.
<インチョーより>
未熟ではございますが、少しでも<寄り添って>いけるよう努めてまいります。
でもシュギョーが足りなくて、うまくいかない時や、気持ちを傷つけてしまう時もあるかもしれません。
そんなときは、どーかゴメンなさいねッ!
いつも沢山の皆さまの<寛大な心>に支えられております。