〒321-0104 栃木県宇都宮市台新田1-2-25 TEL:028-658-6111 0120-4430-92(よしざわ9リ2ック)
オンライン資格確認を導入しています。 感染対策として栃木県がんセンターとの連携のもと院内トリアージを実施しています。 皆様のご理解とご協力をお願い致します。 ・栃木県立がんセンター乳腺外科 ・独協医大乳腺センター ・自治医大・乳腺科 との乳がん地域連携を実施しております。
受診者にとって安心・安全で納得できる
効果的・効率的で質が高い医療を実現する視点から
かかりつけ医制度が拡充されました。
<信用できる医者の見分け方は>
1 話をすぐに遮らないこと
本当に重要なサインを見逃さないためにも、
自由に患者さんが意見を言う環境は、いい診断のためには不可欠なものです。
2 わかりやすい用語を使い、感動と納得をさせてくれること
(分かり易い「たとえ話」を使って、ときに余裕を持ち冗談を交えながら説明するようにしたいです)
3 すぐに怒らないこと
すぐに怒る医者は患者さんをなめています!
患者さんが「風邪を引いたんですが…」と言ったとたん
「診断するのは私だ!風邪とわかっているなら自分で薬局に行って薬を買ってこい!」
と怒鳴った医者のことを私は忘れられません。自分を何様と思っているのでしょう。
(こういうイバる医者は大ッキライだ!)
患者さんをビビらせて自分の優位性を誇示しただけで、
自分は気持ちが良くても、患者さんはもう医者の機嫌を損なわないように萎縮してしまい、
言いたいことをこれっぽっちもいえなくなってしまうのです。
診断は、患者さんの語るストーリーと医者の解釈のハーモニーで生まれるのです。
医者の独断と偏見では医者の力量の底が見えてしまいます。
また、すぐに怒る医者は余裕がない証拠です。
患者さんが明らかに医学的に間違ったことをいったら、
分かりやすく説明すればいいだけなのに、
ちょっと大人げないですね。
(ジョークで切り返せるくらいの余裕が欲しいところです)
真摯な医者は、わからなことはわからないと正直に答えて、
「いい加減なことは言えないので、次の診察までに調べておきますね」
「その分野の専門医を紹介しますね」などと答えるものです。
「年のせい」や「しばらく様子を見ましょう」などとお茶を濁す医者は信用できません。
ただ「しばらく様子を見ましょう」という場合、
具体的に様子を見る期間を言ってくれる医者は、
次の一手を考えているので大丈夫です。
怒らない医者には情報が集まりやすく、仕事の雰囲気もいいものです。
看護師もあまり早く辞めていかないので、
優しく能力のある看護師が長く勤務することで、
医者の診療方針が伝わりやすいのです。
瞬間湯沸かし器の医者の基ではチーム医療は育たないので
看護師がいつかないのです。
「あくまでも患者は素人であり、自由に意見をしていい」
「この意見は必ずしも医学的知見でなくてもいい」
と割り切ることが、良医には必要なのです。
自分の考えである医学的正当性を押し付ける自信満々の医者には、
患者さんの隠れた本来の期待が見えないのです。〜略〜
怒らないで患者さんの話に耳を傾けるのは医療の基本なのです。
4 薬の説明をキチンとしてくれること
とくに6剤以上の内服をしている高齢者は、
特に有害事象が多いとされています。
したがって薬が多すぎないように注意している医者は信用できます。
季節に応じて薬を減らすなどの微調整をしてくれる医者はかなりいけてるかも…
定期的に薬を見直す医者はなかなか信用できます。
薬をどうして処方しないかをキチンと説明してくれる医者は信用できます。
一緒に病気と闘う姿勢を見せる医者は、
「患者さんにも自分の飲む薬を知っておいてもらいたい」と思うものです。
説明を面倒くさがっているようではイマイチなのです。
5 病気の経過の予想を話してくれること
最初から診断がつくとは限らず、また、病状は推移するものです。
疾患によっては数ヶ月も時間経過を見ないと絶対に診断のつかないものもあります。
正しい診断には、経過を見ることも大切です。
つまり、今の見立てにおける病気の経過予想を話してくれ、
それが外れた場合は、病院に来るように説明してくれる医者は信用できます。
当たり前の病気でも、通常の経過はどのようなものか、
また、こじらせた場合どう転んでくるかの予想を告げてくれる医者は信用できます。
まさしく一緒に病気と闘う姿勢の表れなのです。
いいかかりつけ医は、疾患のおおよその経過を説明してくれます。
6 医療費に気配りのあること
7 自分自身も健康管理に気を配っていること
<ガンジーの話>
昔、ガンジーに甘いものが好きな息子に
「甘いものをやめさせて欲しい」と母親が頼みに行きました。
そうしたらガンジーは2週間したらまた来なさいと言いました。
母親は「きっと何か秘策があるに違いない」と思い、
息子をガンジーのもとへ連れて行くと、
ガンジーは「甘いものをやめなさい」と息子に忠告しただけでした。
はて、これはどうしたものか?母親が事情を聞くと、
ガンジーは「私は甘いものが好きだ。人に甘いものをやめるように言うのであれば、自分も甘いものを断たねばならぬ」と甘いものを2週間絶っていたのでした。
深酒をして飲み歩くのが好きな医者は、世の中の医療の進歩に追いつく勉強をする時間を取っていません。
飲み会や宴会好きな医者で勉強家にあったことがありません。
医者も100点満点の聖職者ではありません。同じ人間なので欠点もどこかあってもいいのです。
しかしながら、プロとして健康に関して、ここばかりは譲らないという姿勢を持つ医者は信用が置けます。
自分の健康管理ができていない医者は信頼できません。
<日野原重明先生が示す医師として体得すべき7つの資質>
中心に、愛の心 (Charity)
第2に、判断力 (Problem Solving)
第3に、言動の明るさ (Brightness)
第4に、平静の心と不動の態度 (Tranquility ' Immobility)
第5に、勇気と優しさ (Courage ' Tenderness)
第6に、共感 (Empathy)
第7に、寡黙 (Taciturnity)
〜ウィリアム・オスラー師の教えを基に〜
参考文献(一部抜粋):林 寛之「年間2万人が訪れるER(救急)医が教える医者でも間違える病気・ケガ・薬の新常識」(角川書店,2014/10/01)
日野原重明「いのちを育む」(中央法規出版,2011/09/15)
皆さまからの信頼を裏切らない「かかりつけ医」でありますよう、
少しでもこの「7つの資質」に近づいて行くよう精進して参ります。
(でも、道は遠いなぁ〜)
どうぞ宜しくお願いします。